約 4,820,207 件
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/186.html
電人HAL アサシン ◆WRYYYsmO4Y 1に1を足すと2になる。 2に1を足すと3になる。 3に1を足すと4になる。 1を無限に足し続ければ、どんな数だって生み落せる。 途方もない数字であろうが、時間さえかければ不可能ではない。 しかし、1では決して生み出せない数が一つだけ存在する。 それは"0"だ。1の左隣に位置する、無を現す数字。 何度1を足したとしても、これだけは生む事が出来ない。 そして、逆もまた然りである。 0を何度足しても、絶対に1には届きはしない。 無から有を造り上げる事など、それこそ神の所業だ。 "1"と"0"。 二つの数字の間には、途方もない程の開きが横たわっている。 こんなにも近いというのに、その間を超える事はあまりにも難しい。 しかし、そんな不可能に挑んだ男がいた。 完全な"0"から、己が求めて止まない"1"を造ろうとした男が。 大学教授・春川英輔と、彼の脳をコピーした電子人格「電人HAL」。 十年に一人の天才と謳われた男と、彼の生き写しであるプログラム。 彼らは0と1の狭間の世界――即ち電脳世界にて、己が野望を実現させようとしていた。 新たな『刹那』を構築せよと。 かつて救おうと手を尽くし、しかし救えなかった女を造り上げろと。 電人HALの手によって、幾度もの演算が行われていく。 しかし、彼らは内心悟っていた。 思い出だけを頼りに女の生き写しを造るなど、何千年かけても無駄な事に。 例えるなら、猫にキーボードの上を歩かせ、偶然ショパンの詩が完成するのを待つようなものだ。 何十台ものスーパーコンピューターを用いたとしても、きっと途方もない時間がかかる。 そんな中、電人HALはあるデータを受け取った。 「ゴフェルの木片.exe」とだけ書かれた、差出人不明のプログラム。 ネットに潜ってみれば、様々な情報がHALの記憶に刻まれる。 方舟の存在と、その中で行われる聖杯戦争なる戦い。 嘘か真かも分からない情報は、何故だか彼の興味を引いた。 興味を引いたが故に、彼は己の力を行使した。 電脳世界に身を置く電人ならば、ハッキングなど容易である。 そうして、HALは知る。 月に存在する量子コンピュータと、もう一つの電脳世界。 そしてその世界には、たしかに聖杯戦争が行われていた。 聖杯戦争が真実ならば、賞品となる月の聖杯もまた事実。 不可能を可能にする力に、HALは瞬く間に魅了された。 聖杯の力を以てすれば、"0"を"1"に変えられる。 猫にキーボードの上を歩かせて、ショパンの詩を作る事が出来る。 決断してから、HALの行動は早かった。 春川には黙秘を貫いたまま、独自に電子ドラッグを改造する。 聖杯戦争という電脳世界の闘争に必要な、新たなHALの武器。 それを完成させるのに、そう時間はかからなかった。 そうして、新たに造られた武器を片手に。 電人HALは、ゴフェルの木片を"実行"した。 □ ■ □ 錯刃大学は、それといった外見的な特徴も無い平凡な建造物だ。 だが小さいかと言われるとそうではなく、最上階と地上とではそれなりの距離はある。 そんな大学の屋上にて、電人HALは独り立ち尽くしていた。 屋上を淡く照らす月をしばらく見つめた後、HALは「そろそろか」と呟く。 その直後、彼の目の前に現れるのは、古めかしい格好をした青年。 一切の気配も無くその場に姿を見せた彼の姿を見ても、HALは全く動じない。 それもその筈――自身のサーヴァントに対し、一体何を警戒する必要があろうか。 「この一帯に"さぁばんと"の気配は感じられん。しばらくは安全だろう」 「そうか。ならいい」 古めかしい外見によく似合う、古めかしい話し方。 この時代錯誤なサーヴァントの真名は、甲賀弦之介という。 「甲賀」の名字が示す通り、江戸時代に存在していたとされる本物の忍者だ。 なるほど、諜報と暗殺を生業とするアサシンのクラスに相応しいと言える。 「ところで、お主の手下はまだ来てないのか」 「いいや、彼等ならもうすぐそこまで来ている筈だ」 その瞬間。屋上と最上階を繋ぐドアが、勢いよく開かれる。 そこから出てくるのは、人、人、人の波。 ものの数秒の内に、錯刃大学の屋上に一つの軍勢が誕生した。 虚ろな眼をした傭兵達と、一組の主従を王とする軍勢が。 「……まこと恐ろしき術よ。他者を意のままに繰るなど、人の業とは思えんな」 「君の忍法に比べたら、大したものではないさ」 電子ドラッグ。 目視した者の脳神経を刺激し、理性から犯罪願望を解放させるプログラム。 HALは聖杯戦争に馳せ参じる以前、予めこの電子ドラッグを改造している。 電脳世界の住人を支配する為に構成されたそれは、言うなればHAL専用のコードキャストだ。 "0"と"1"の狭間にあるデジタルの空間において、電人は万能の存在だ。 彼のテリトリーである空間で作用するプログラムなど、容易に構築できる。 今HALに従っているのは、錯刃大学の学生達だ。 メモリーデータを封じられ、春川英輔として教鞭を振るっていた頃の知り合いである。 "春川英輔"を信用していた彼らも、電子ドラッグの手にかかれば"電人HAL"の尖兵に早変わりだ。 「だが用心なされよ"ますたぁ"。度が過ぎると"彼奴ら(きゃつら)"が来る」 「管理者(ルーラー)か。彼らがいなければ街の人間全員を洗脳してたのだがな」 HALがNPCに行っているのは、実質には電子データの書き換えだ。 電子ドラッグによる過度の洗脳は、何らかのペナルティを受ける可能性も考えられる。 その気になれば、公共の電波を利用して冬木市をドラッグ漬けにもできるだろうが、 そんな真似をしたら最後、どんな処罰が待ち受けているのか分かったものではない。 「まあいい、上手くやっていけばいいだけの話だ」 HALがそう言った直後、彼の背後に一つの画像データが展開される。 学生達全員が目視できる様に見せられたこれこそが、彼が造り上げた電子ドラッグだ。 表示されたそれを目にした家来達は、目的を果たさんと一斉に踵を返し去って行く。 「聖杯戦争の参加者を見つけ出し、発見次第報告せよ」、と。 電子ドラッグに刻まれたその命令を、彼等は何の戸惑いも無く受け止めた。 一組の主従だけ後に残り、しばしの間、錯刃大学が静寂に包まれる。 聞こえてくる音といえば、通り抜ける風の小声くらいのものだ。 そんな沈黙を破ったのは、HALが発したシンプルな問いだった。 「……アサシン。私は、愚かだろうか?」 無理だと悟った夢を諦めきれず、奇跡に手を伸ばしたHALという名のプログラム。 そんな諦めの悪いデータの塊は、果たして正常に機能していると言えるのか。 問いを投げられたアサシンは、何ら動じる気配を見せない。 訝しげな目線を向けたまま、たった一言こう返した。 「我ら"さぁばんと"が如何なる存在か、もうお忘れか」 それを聞いた後、HALは自分の馬鹿馬鹿しさに気付く。 マスターがそうである様に、サーヴァントにも叶えたい願いがあるのだ。 時間と次元を超え、他者を切り裂いてでも成就させたかった祈りが。 奇跡に縋った者を、正常に機能していないと嗤うのなら。 それは即ち、サーヴァントそのものに対する嘲笑に他ならない。 「……そうだな。馬鹿な事を聞いた」 自嘲を含んだ返答の後、HALはまた空に目を向けた。 黒いペンキをぶちまけた様な景色では、月だけが煌いている。 そんな中、その暗黒を優雅に飛び回る影が一つ。 「鷹、か」 HALが目にしたのは、一匹の鷹であった。 こんな街中に鷹が飛ぶなど、本来在り得ない事だ。 大方、ムーンセルのちょっとしたバグが原因なのだろう。 バグとして生まれた鳥は、ただ一匹しか存在しない。 その一匹も、そう遠くない内にムーンセルに削除されるだろう。 生まれた場所を誤った"1"は、いずれは"0"に還るだけ。 あの鷹だけではない。この聖杯戦争で、きっと無数の"1"(生)が"0"(死)になる。 その0の羅列を積み重ねた末に、聖杯への道は開かれるのだ。 "0"から"1"を造りだすとは、つまりそういう事なのである。 それだけの代価を払わなければ、奇跡には手が届かない。 電人HALは、電脳世界のプログラムだ。 人間でもない0と1の塊などに、元より人の情などあるものか。 彼は一切の情けをかけず、聖杯に向けて突き進む。 例え"0"に還した願いが、「愛する者の蘇生」であったとしても。 そんなHALの意思を垣間見たかの様に。 電子の鷹は、鋭く鳴いてみせた。 □ ■ □ 鷹が一匹、飛んでいた。 人工物が立ち並ぶ街中には、酷く似合わない様である。 鷹が滑空する様を見て、アサシンが回想するのは最期の瞬間。 人別帖を鷹に預け、冷たくなった思い人を抱きながら、小刀で胸を貫いた。 それがアサシンの最良の選択であり、運命に弄ばれた結果である。 不戦の協約を結び、二度と争うものかと誓い合った筈の伊賀と甲賀。 しかし、幕府の暗躍によりその誓いは破られ、始まるのは血を血で洗う殺し合い。 殺戮の末に、アサシンを含めた二十人の忍達は、一人も残らず死に絶えた。 彼が愛した女性もまた、死んだ。 上空の鷹に注がれていた視線を、前方へと移す。 大学より向こう側では、光がひしめき合っていた。 その光の中では、CPU達が寄り添い合って暮らしている。 この街に、甲賀と伊賀の様な血生臭い対立は無い。 誰もが血縁に縛られず、自由に愛し合っている。 言うなればそれは、アサシンの求めた理想郷。 もしも、生まれた時が違えたのだとすれば。 アサシンは戦いを強いられず、煌びやかな街で平穏に暮らしていたのだろう。 愛する者と穏やかに過ごし、平和を噛みしめたに違いない。 「……朧」 かつて愛した者の名が、アサシンの口から零れ落ちた。 永遠の愛を誓い合い、しかし運命に殺された女の名。 彼女と抱擁を交わす為に、アサシンは聖杯を求める。 アサシンの相棒である、電人HALなる男。 この男も彼と同様、願い故に聖杯戦争に参戦した。 彼が願ったのは、「本城刹那」なる女性の復活。 同じだ、と。 願いを耳にしたその瞬間、アサシンの胸に生まれたのは深い共感であった。 彼もまた、愛した者との再会の為に戦っているのだ。 そんな男の願いを、同じ願いを抱えるアサシンがどうして馬鹿にできようか。 この男と共に全ての参加者の命を刈り取り、聖杯を掴んでみせよう。 そして、その暁には。 愛した者を負ぶりながら、その重さを背中で感じながら。 あの樹木が生い茂る土佐の峠を、一緒に歩いていきたい。 甲賀卍谷衆の忍ではなく、かつて殺し合った者同士でもなく。 ただ一人の男として、彼女に――朧に会いに行く。 鷹がもう一度、鋭く鳴いた。 【出典】バジリスク~甲賀忍法帖~ 【CLASS】アサシン 【マスター】電人HAL 【真名】甲賀弦之介 【性別】男性 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力:D+ 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:D 宝具:B 【クラス別スキル】 気配遮断:A 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 ただし、「忍術」のスキルを併用すればランクの低下を抑える事が可能。 【固有スキル】 心眼(真):B 修行・鍛錬により得た戦闘論理。窮地において活路を導きだす。 忍術:A 甲賀卍谷衆の忍として研鑽し続けてきた類希なる武芸。 攻撃態勢に移った際、「気配遮断」のスキルのランク低下を抑える事が可能となる。 また、「気配遮断」のスキルを使用中に限り、筋力と俊敏のステータスにプラスの補正がかかる。 カリスマ:C 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。 【宝具】 『瞳術』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:50個 甲賀弦之介の忍術が宝具に昇華したもの。魔眼。 範囲内にいた「弦之介への殺意を帯びた相手」に対し暗示をかけ、強制的に自害させる。 暗示の強さはその時点における殺意の大きさで決まり、大きければ大きい程強烈な暗示がかける事が可能。 精神干渉を無効化するスキル、あるいは強固な精神力を持っていれば暗示を解く事は可能かもしれないが、 弦之介に対し激しい憎悪と殺意を抱いていた場合は、例えスキルの恩恵を受けようとも、暗示からは逃れられないだろう。 【weapon】 忍者刀を得物とする。 【基本戦術、方針、運用法】 アサシンのサーヴァントらしく、密偵と暗殺が主要となる。 気配遮断と忍術のスキルを併用する事で得られるアドバンテージを、如何に有効活用できるかが鍵になるだろう。 唯一の宝具は扱いやすいとは言い難いが、上手く使えれば必殺の一撃と成り得る。 【人物背景】 甲賀卍谷衆の頭領の孫であり、彼自身も甲賀の忍。 同じ忍者の里である伊賀鍔隠れ衆と敵対関係にあるのを良しとせず、両者が手を取り合う未来を夢見ている。 その証拠に、伊賀忍の頭領の孫娘である「朧」とは恋人同士であり、近い内に祝言で挙げる予定だった。 しかし、幕府は跡取りを決定する為に、伊賀と甲賀の間で結ばれた不戦の約定を破棄。各里の精鋭同士で殺し合うよう命令する。 激しく憎み合っていた両者は瞬く間に激突。次々と忍達は斃れていき、最終的には弦之介と朧で殺し合う事となってしまう。 幕府の要人達が見守る中、朧は弦之介に「大好きです」と伝え自刃。 そして弦之介もまた、全てが終わった後に川中で自害。抱えていた朧の亡骸と共に、水底に消えたのであった。 【サーヴァントとしての願い】 かつて愛し、しかし殺し合った女性との再会。 【マスター】電人HAL 【出典】魔人探偵脳噛ネウロ 【性別】男性 【参加方法】 春川英輔を殺害する前、ゴフェルの木片の電子データを用い聖杯戦争に参戦する。 事前にムーンセルにハッキングした事で聖杯戦争を把握している。なお、ゴフェルの木片の存在は春川には秘匿している模様。 【マスターとしての願い】 電脳世界で完全な「本城刹那」を構築する。 【能力・技能】 電脳世界においてはほぼ無敵であり、その実力は強大な力を持つ魔人の侵入を二度も退けるほど。 今回は制限によって著しく弱体化しているものの、それでもその性能は驚異的と言える。 原作では護衛として怪物を召喚する等していたが、此度の聖杯戦争でもそれが可能かは不明。 【weapon】 「コードキャスト 電子ドラッグ」 HALが聖杯戦争用に組み直したプログラム。 本来の電子ドラッグは、見た者の脳を刺激する事により、理性から犯罪願望を解放させると同時に、電人HALへの服従の意を刷り込ませる洗脳プログラムである。 今回構成された電子ドラッグには、見た者のデータを書き換え、電子ドラッグを多量に使用した状態にさせる効果がある。 当然ながら、電子ドラッグを過度に使用した者は例外なくHALの尖兵となってしまう。 NPCには効果覿面だが、サーヴァントやマスターにまで通用するかは現時点では不明。 電子ドラッグはインターネット等の回線を利用する事で拡散させる事が可能だが、過度の洗脳はペナルティを受ける可能性がある。 【人物背景】 錯刃大学教授・春川英輔の脳を複製したプログラム人格。 日本中に電子ドラッグをばら撒き、原子力空母「オズワルド」を占拠した事で世界中を混乱に陥れた。 その目的は、かつて春川が救えなかった人間「本城刹那」をプログラムとして電子世界に蘇らせる事。 オズワルドを占領したのも、そこを拠点としてスーパーコンピューターをかき集め、「本城刹那」の構築に専念する為だった。 しかし、彼自身も「1ビットたりとも違わない人間」を作り出すことは不可能であると悟っており、防衛プログラムを突破さえた際には素直に負けを認めていた。 その後、デリートボタンを押させる事で自ら消滅する道を選ぶが、完全に消滅する"刹那"、自らが最も求めていた者にようやく出会い、満足しながら消滅した。 【方針】 アサシンの特性を最大限活用し、優勝を目指す。 BACK NEXT 023 ジナコ=カリギリ・アサシン 投下順 025 武智乙哉&アサシン 023 ジナコ=カリギリ・アサシン 時系列順 025 武智乙哉&アサシン BACK 登場キャラ NEXT 参戦 電人HAL&アサシン(甲賀弦之介) 041 破戒すべき全ての電人(ルールブレイカー)
https://w.atwiki.jp/fragoria-wiki/pages/66.html
Last up date 2009-09-13 06 48 11 (Sun) 威力の弟子用マント データの直接編集をされる方はコチラより編集してください。 画像 編集 名前 編集 ランク 編集 タイプ 編集 素材 編集 説明 編集 使用可能LV 編集 詳細 防御 編集 力 編集 機敏さ 編集 忍耐力 編集 機動性 編集 知性 編集 精神 編集 付加 編集 耐久性 編集 譲渡 編集 購入額 編集 売却額 編集 入手 編集 備考 編集 +マント一覧 マント一覧 +データの編集について @wikiのプラグインはソート対応ではないためデータとデータの間に新規のデータを入れる場合、現状では直接編集しか出来ません。 お手数ですがデータの直接編集をされる方はコチラより編集してください。 直接編集の方法がわかりにくい方はそのままデータを追加していくかコメントにデータを残してくださると助かります。 画像 名前 ランク 使用可能LV 詳細 購入額売却額 入手 備考 編集 防御 力 機敏さ 忍耐力 機動性 知性 精神 付加 編集 理性の弟子のマント 緑 4 7 1 1 買:売: リーズンレザーマント 編集 威力の弟子用マント 青 4 14 攻撃力 買:売: パワーレザーマント 編集 要塞の弟子用マント 青 4 14 4 1 スキル「回避能力」の発動 買:売: フォーレスレザーマント 編集 賢者の弟子用マント 緑 4 7 1 1 買:売: サーガズレザーマント 編集 買:売: 編集 買:売: 編集 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/gvinvipro/pages/37.html
Gvでも1,2を争う強力職 元々の打撃力に火力スキルが加わり攻撃力は全職最高クラス ただし燃費はいいとは言えないので注意 カタール研究等によってダメージが底上げされているので転生前と同じ動きでもより戦果を上げる事が出来る ソウルブレイカーはWIZ陣からブラギに乗って撃つと敵がガンガン落ちる プリにレックスエーテルナを合わせてもらえばより確実に ただしニューマで防がれたりDEXが低いと物理部分が当たらなかったりするので注意 EDPはエンペをバーサクLK以上のスピードで叩き割る程の火力 魂を貰ってSBを叩き込めば敵がバターのように溶けていく ER前に溜まっている敵にEDPを使用した状態でグリムを叩き込めば一気に総崩れにできる 非常に強力なスキルだが毒瓶は高価なので乱発はできない、使う場面を見極める必要がある 攻め時 近接型・・・EDPによるロキやエンペの破壊 SBr・・・敵WIZなどのHPの少ない職を葬る。サブ火力として封鎖の手伝い。ロキが無いときに崖上WIZの暗殺 防衛時 近接型・・・ゴスLKなどの厄介なユニットの殲滅。ロキ上での敵の足止め。逆防衛時のエンペ割り役など。 SBr・・・ブラギ上でのSBr連打。
https://w.atwiki.jp/hebi_dentaku/pages/172.html
名前 攻撃力 消費EN 効果 定価 入手場所 初期装備可能金額 アサシンダガー 9または? 4 まれに敵HPと同じ分の攻撃力(補正分はノーカウント)が出る。 3500 闇市 8000 説明 まれに敵HPと同じ分の攻撃力(補正分はノーカウント)が出る。いわゆる一撃必殺。ただし確率が25%なのであてにするのは危険。 値段の割に高い威力を出すことも可能なため、枠が空いているなら護身用として持っておくのも手。ただし上述の通り、あてにしすぎると確率だけでなく+補正の大きいうろつくたましいなどで泣きを見るので注意。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/1060.html
《秒殺の影バルーン・アサシン》 秒殺の影バルーン・アサシン UC 闇文明 (4) クリーチャー:ゴースト 6000- このクリーチャーのパワーは、自分の手札1枚につき-1000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される) このクリーチャーは、パワーが6000以上の時、「W・ブレイカー」を得る。 自分の闇クリーチャーをモヤシにする、同種族の進化クリーチャー《絶望の魔黒ジャックバイパー》とは相性が悪い。 フレーバーテキスト DMO-05 「零明編(ブレイキング・ゼロ)第1弾」 収録セット DMO-05 「零明編(ブレイキング・ゼロ)第1弾」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/picotto/pages/583.html
No 名前 ★ コスト タイプ 属性 HP アタック ガード 0011 アサシンハンマー ★★☆☆☆ 4 ハンマー - 000 036 000 スキル Lv:-- ハンマーウェイブ 地面に叩き付け衝撃波を飛ばす(小) Lv:9 ハンマークェイク 大地を揺らし周囲の敵に連続ダメージ Lv:18 フォールハンマー 空よりハンマーが降臨しダメージを与える Lv:26 ハンマーサージ 全員の防御力を一定時間20%アップ ナイトハンマーを軽量化し扱い易く改良した。
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/2684.html
2016年4月27日にイベント「Fate/Accel Zero Order」開催と同時に追加された★4サーヴァント。ピックアップ終了後は恒常で入手可能。 ステータスはATK寄り。★4アサシン内ではHP・ATKは平均。 アサシンには珍しいA2Q2+A宝具とAが多いカード構成になっている。 アサシン共通でスター発生率が高く、特にBusterのヒット数が6、Quickは4、EXは8と非常に多く、Arts以外のカードなら安定して星を生み出せる。 Artsのヒット数が少なく他のカードのヒット数が多いのでNPが稼げるかと思いきや、N/Aが非常に低く設定されているためNP効率は寧ろ最低クラス。 Artsカードが2枚あるためAチェインによるボーナスを得たり、初段にAを置いて1stボーナスを受ける必要がある。 自身の発生させたスターを載せたブレイブチェインで、クリティカルやオーバーキルを狙っていくことがNPを素早く溜めるのに有効。 属性は混沌・悪・人。〔愛する者〕特性を持つ。 スキル 【スキル1】魔術 B CT 7-5 1Tの間Arts性能を強化する。 バフ量は最大40%だが効果時間が短いため、NP回収目的よりは宝具に合わせるかAクリティカル確定に合わせるほうが得策。 【スキル2】聖杯の寵愛 A+ CT 7-5 3Tの間、自身に無敵貫通とクリティカル威力アップを付与する。 折角出したスターが回避・無敵で無意味になる、という悲しい思いをしなくて済み、スター発生率が高いエミヤにとって相性が良い。 クリティカル威力アップは50%と高倍率。アサシンで3T持続、50%のクリティカルバフを持つのは他に刑部姫、呪腕のハサン、ランダムでシャルロット・コルデーのみと稀少。 またデメリットとして他のサーヴァントの弱体耐性を下げる効果がある。 アサシンクラスにはもともと「対魔力」のないサーヴァントが多く、 「対魔力 A」/「女神の神核 C」と相殺するほど効果幅が大きめもあり、デバフを連発するエネミーがいるときは使いづらい。 【スキル3】スケープゴート C CT 7-5 ターゲット集中1Tとスター即時獲得の複合スキル。エミヤ〔アサシン〕の目玉とも言える独自の個性。 他にスキルで他者へのターゲット集中付与可能なのは陳宮、オデュッセウス、ミス・クレーンのみ。 ダメージコントロールを容易にする非常に強力なスキルであり、使い方は多岐に及ぶ。 バーサーカーや瀕死の味方を守るだけでなく、落ち順を調整して控えのサーヴァントを出すタイミングを計る、回避持ちに付与して単体攻撃を完封する、NPを与えたい味方に付与して被弾NPを稼がせる、など様々な使い方ができる。 副次効果であるスター獲得も「直感 A」と同数であり、最大まで上げれば15個も貰えるのも嬉しいところ。 ターゲット集中が機能しない戦場でも腐らずに活用できる。 宝具「 時のある間に薔薇を摘め (クロノス・ローズ)」 Arts属性の単体宝具。 幕間の物語で威力強化が実装済みであり、スキル「魔術」で威力を底上げできるため火力は高い。そのうえ防御無視持ちかつスキルで無敵貫通も付与できるため、こちらが攻撃力ダウンや宝具威力ダウンを受けていなければ確実に直撃させられる。 A属性でヒット数が多いため、わずかながらNPのリチャージも可能(「魔術」Lv10で17%程度) 追加効果として確定でのチャージ減少とクリティカル発生率ダウンがついているため、HPが多い相手/HPゲージを複数持つ相手に有効。 チャージ減少は弱体付与ではないため確実に効果を通すことが可能。 相手の特性にかかわらず、確定でのチャージ減少効果を持つ攻撃宝具はオリオン、水着BB、シグルド、ガラテアしか存在しない。 類似効果の宝具封印状態はチャージゲージ0の相手にも効果があるが、弱体無効・弱体耐性で防がれるのに対して、 チャージ減少はチャージゲージ0の相手には意味が無く、相手のターンにチャージスキルを使われて宝具が打たれることもあるが、弱体無効・弱体耐性などで防がれることはない点が異なる。 敵宝具を回避・無敵・ターゲット集中発動中の味方に当てようとしているのにチャージ減少で無駄にしてしまった、という事故を起こさないよう注意。 総評 総合すると、星産み能力に秀でクリティカル戦術が主となる中期戦向けのサーヴァント。 NP獲得手段にさえ気を遣えば、戦闘中の事故を減らした上でエネミーを確実に始末する姿を見せてくれる。 スキルのCTも比較的短く、クリティカル威力を上げられるサーヴァントと組ませることで真価を発揮する。 2017/11/2のアップデートで幕間の物語が追加され、クリアすると宝具に防御力無視効果が追加される。 これによりエミヤ・エミヤ〔オルタ〕と合わせて、エミヤシリーズ全員が防御力無視宝具となった。 相性の良い概念礼装 NP効率が劣悪なため、宝具の使用を念頭に置く場合は場合はカレイドスコープなどの初期NP礼装が定番。 複数回の宝具を狙う場合は天の晩餐などNP獲得量アップより、プリズマコスモスやアフタヌーン・パーティーなどのNP獲得状態の方が良い。 エミヤ自身でクリティカルを狙っていきたい場合は、足どりは軽やかに、愛と希望の物語、熱砂の語らいなどのスター集中礼装がおすすめ。 相性の良いサーヴァント アタッカーと組ませる場合は、スター供給役とターゲット集中スキルの活用が役割になる。 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、項羽、シャーロック・ホームズなどはクリティカル威力アップ・スター集中と無敵・回避を持ち、両面において相性が良い。 自身がクリティカルアタッカーとして動くためにサポーターと組ませる場合は、Arts、クリティカル、NP、耐久面のサポートが出来るサーヴァントが良い。 耐久の定番ジャンヌ・ダルクの他、アーツクリティカルサポートの蘭陵王、女王メイヴ/セイバー、ジナコ=カリギリなど。 ターゲット集中できるため玉藻の前、アルトリア・キャスター、トーマス・エジソン、ハンス・クリスチャン・アンデルセンといった対ライダーに不利なキャスターも比較的生き延びさせやすい。 もしくは使い捨てる要領でヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのArts強化・スター大量獲得を利用する事もできる。 他には宝具を撃つ時にHPを低い状態で維持したい土方歳三、アン・ボニー&メアリー・リードなどの補佐、アンリマユの宝具発動に重ねて最大火力を狙ったり、アヴィケブロンに攻撃させてスキル3の発動タイミングを制御したり、味方の退場ペースを操作することでヘラクレスの殿運用を狙うといった使い方もできる。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/18141.html
アサシン(あさしん) 概要 ヴェスペリアに登場したスキル。 登場作品 + 目次 ヴェスペリア 関連リンク ネタ 被リンクページ ヴェスペリア 攻撃スキルの一種。人型の敵に対して与えるダメージが上昇し、受けるダメージが減少する。 ユーリがコロッサスから修得できる。 分類 攻撃 LP 100 効果 人型の敵に対して与ダメージが上昇、被ダメージ減少 修得者 ユーリ 備考 - 修得者 修得方法 ユーリ コロッサス ▲ 関連リンク 同名のモンスター ネタ 被リンクページ + 被リンクページ スキル:付加効果(TOG) スキル:攻撃(TOV) 武器:コロッサス 装飾品:アンクレット(TOG) 装飾品:エルブンマント 装飾品:マフラー(TOG) 装飾品:マント(TOG) 防具:ミスティアンクレット ▲
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1944.html
【CLASS】アサシン 【マスター】空気王 【真名】笑点のピンク 【性別】男 【身長】 【体重】 【属性】 【ステータス】筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 【能力】 【保有S】 【宝具】 【特記事項】 空気脱却のために行動しているらしいが、 いまさらこいつを空気だっていう人はいないだろうな。 かがみしかり、原作から激しくキャラ崩壊しているお方
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/41.html
首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 どこにでもあるような極普通の教室は、どこにでもいるような極普通の生徒たちの声に満ちていた。 昨日見たテレビに出演していた男性アイドルが格好良かっただとか、今週末までに提出しなければならない課題が終わりそうにないだとか。 周りの人間にしてみれば他愛のない、しかし本人たちにとっては何よりも重要な悲喜こもごもが、教室のあちらこちらから聞こえてくる。 この瞬間、確かに彼らは共有していた。口にするのも小っ恥ずかしい――皆が言うところの、青春という時間を。 だが――その中に、周囲の姦しさから切り離され、一人異彩を放つ少女の姿があった。 色素の薄い髪色が見る者の目を引くその少女は、詰将棋の問題が載った雑誌をただ眺めているだけだというのに、他の生徒たちとは一線を画すほどの存在感を持っている。 白髪の間から覗かせる怜悧な瞳の中には知性の光が満ちており、佇まい一つ取っても高貴な出自を連想させる、その少女の名は、首藤涼という。 黙々と詰めまでの手順を模索する涼の耳朶を打ったのは、彼女から少しばかり離れたところで笑い合っていた少女たちの会話だった。 教室に溢れている無数の会話の中から、それが涼の耳に届いたのは何故だったのか―― ともすれば教室の喧騒に紛れて消えてしまいそうな、少しトーンを落とした声は、こう言った。 「……そういえば、『死神』の噂って知ってる?」 ――ん? と、涼は談笑を続けるクラスメイトたちへと顔を向けた。 しかし、涼の視線が自分たちに向けられていることに気づいた途端、級友の少女たちはバツが悪そうに更に声を小さくする。 (……そう怖がらずともよかろうにのう。いくらワシといえども、あからさまにそんな態度を取られると傷つくというに) ふぅ、と小さな息をついたが、涼の中には既に諦めに似た感情もあった。 その諦めは苦笑となって涼の表情に現れる。 クラスメイトといっても、彼女たちと涼の関係は、そう深いものではない。 涼はつい先日、このクラスに転入してきたばかりの身だからだ。 些かばかり浮世離れした涼の物腰が年頃の女子学生たちには奇異なものに見えたのか、未だに親しくなった人物もいない。 ……いや、一人だけ、友人とまではいかないが、友好的な関係を築けている人物がいたことを思い出す。 教室の異分子として周囲から完全に浮いてしまった涼に対して、今でも朝と夕の挨拶だけは欠かさない隣の席の少女がそれだ。 部活動もやっていないようなのに、小柄な身体に似つかわしくない大きなスポーツバッグをいつも肩にかけている姿が印象的だった。 といっても、たとえ友人の一人すら出来なかったとしても涼は大して気にはしなかっただろう。 なんせ、涼がこの学校に転入してきたのは、とある目的を果たすためなのだから。 その目的とは―――― ………………? 「う、ううう――?」 首藤涼は、背中に冷たいものが走るのを感じていた。 思い出せないのだ。自分がどうしてこの学校へとやってきたのか。 こんなところで学生の真似事をしているのは、いったい何のためだったのか。 重く冷たい扉が、その記憶に繋がるはずの道を塞いでしまっている。 直感した。この記憶の欠落を埋め直すためには、固く閉ざされた記憶の扉を開く鍵が必要なのだと。 (鍵は――どこにある――――?) 胸の内の不安が外に溢れ出ようとするのを感じながら、それでもそれをおくびにも出さず、涼は思案する。 そもそも、涼は今の今まで一度も自分の目的と行動について疑問を持つことがなかった。 それについて考えようとすることさえなく、流されるように学生の真似事をして、無為な時間を過ごしてきたわけだ。 今はそのことに気付いた分だけ、鍵に一歩近づいていると言えるだろう。 思い出さなければならない。その一歩のきっかけが、いったい何だったのかを。 必死に思考を巡らす涼の耳に、またも級友の声が聞こえてくる。 話を進めるうちに興が乗ってきたのか、先ほど落としたはずの声量が、再び上がってきていた。 会話の全容までは聞こえない。だが、言葉の端々に登場する不穏なその単語が、涼の中の何かに、触れた。 「それで、その『死神』がね――」 死神――その単語を聞いた瞬間、涼の心臓がどくんと大きく鼓動した。 逸る気持ちを抑えながら、涼は死神の噂をする少女たちのところへと歩を進める。 涼の接近に気付いた少女たちは、あからさまに身を固くした。 「な、何か用ですか……?」 「そう縮こまらずともよい。ワシはただ、今話していた噂とやらを聞きたいだけじゃ」 少女たちは顔を見合わせ、涼に秘密の噂話を聞かせてもいいものか、目配せだけで相談する。 誰それが誰のことを好きだとか、そういう身近な、身内以外には絶対に聞かせたくない話の類でもない。 死神だなんて非常識もいいところの与太話ならば、別に話してしまっても問題ないだろう――そう判断した少女たちは、涼が会話の一員となることを承諾した。 曰く――死神は、実在する。 おとぎ話にあるような、ドクロが大鎌を持ったようなテンプレートな存在ではないという。 だが、年齢も性別も不明なのだ。なぜならソイツは死神だから。見たものに死を運ぶ存在だから。 ここまでならば非常に陳腐な話だ。 古来よりその手の怪談は両の手足指を全て使っても数えきれないほど伝わってきている。 先ほど感じた予感めいたものは気のせいだったのかと涼が落胆しかけたとき――だけど、と、少女は言葉を継いだ。 「その死神は、誰でも殺すっていうわけじゃないの」 「ほう? ならば、その死神はいったいどんな人間を殺すというのかのう?」 「死神が殺すのはね――『人生で、一番美しい瞬間を生きている人』なの」 その言葉を聞いた瞬間。涼の心の奥底に気泡のような何かが生まれ、たちまちのうちにそれはぼこりと浮き上がった。 浮かび上がったそれは――涼の記憶を阻害していた扉を、一瞬の内に壊してしまう。 涼が扉の向こう側へ行くまでもなく、閉じ込められていた記憶は堰を切ったように溢れだしてくる。 「……すまんの、急用を思い出した」 「え、あ……! 首藤さん、もう次の授業始まっちゃうよ」 少女たちの呼びかけも虚しく、首藤涼は振り向くことさえせずに教室を出て行った。 残された少女たちは難しい顔をしながら、 「……私たち、もしかしてなんかマズいこと言っちゃった?」 「うーん、やっぱり首藤さん難しいわー」 「……あれれ、いなくなったの、首藤さんだけじゃないみたいよ」 少女が指差したのは、首藤涼の隣の席。 ロッカー棚を見てみれば、彼女の代名詞といっても過言ではない身の丈に合わない大きなスポーツバッグ――確かメーカーはスポルディングだったか――も、なくなっている。 「うん? もしかして……二人で秘密の逢引きってやつ?」 「確かに首藤さん、すっごい美形だからねぇ……そういうの似合うかも」 きゃー! と、嬌声を上げる少女たち。 当の本人たちがいないのをいいことに、あれやこれやと耽美な空想を口にしてはきゃっきゃとはしゃいでいる。 「そういえばさ、首藤さんに大事なところ言い忘れちゃったなぁ」 「なになに?」 「いったい誰が呼び始めたのか、どうしてそうなったのかは知らないんだけど――死神にはね、名前があるの」 その死神の名前はね―― そのとき、少女の声をかき消すように校舎中にチャイムの音が響いた。 殆ど同時に教室に入ってきた教師が、授業開始の号令を指示する。 教室からいなくなった二人の少女のことを気にする者は、誰もいなくなっていた。 ◇ びゅうびゅうと、心地の良い風が吹いていた。 校舎の屋上の柵にもたれかかった首藤涼は、現界した己のサーヴァント――アサシンへと言葉を放つ。 「どうやら、随分とギリギリだったようじゃのう」 もしもあと一日でも記憶を取り戻すのが遅れていれば、首藤涼の記憶は永遠に埋没したまま、NPCとして一生涯を過ごしていただろう。 ここまで遅れを見せてしまったのは、涼が聖杯に祈る願いが他のマスターのそれと比べて希薄だったことも一因であるのかもしれない。 元々、自発的に聖杯を望んだわけではなかった。たまたま手に入れた欠片が、涼のかねてからの願いに反応した、いわば巻き込まれた形での参加だからだ。 だが――その過程がどうであったとしても、マスターとして目覚めた以上は首藤涼と他のマスターの立場には何の違いもない。 「よろしくお願いするよ、マスター」 アサシンはぶかぶかの黒いマントをたなびかせ、筒のような奇妙な帽子をかぶっていた。 これから聖杯戦争という死地へ赴くというのに、男なのか女なのか分からない中性的な声音からは何の気負いも感じられない。 もっとも、気負いが感じられないのはマスターのほうも同じだった。 「随分とのんびりとしているようだけれど、マスターの願いはいったい何なのかな? やる気はあるのかい?」 アサシンは随分と奇妙な表情をしながら、涼へと質問を投げかける。 涼は、ふふと小さく笑って、 「――黒薔薇の花言葉を知っておるか?」 アサシンは沈黙をもって答えとした。 「黒薔薇の花言葉は――『彼に永遠の死を』」 「殺して欲しい人がいるのかい?」 「他力本願は極力しない主義での。殺したい相手がいるなら、誰かの手を借りずとも自分でやるとも。 こう見えて、本職は学生ではなく暗殺者じゃ」 「ひゅう、美少女暗殺者だったのか」 「うむ、美をつけてくれるあたり分かっとるのう」 アサシンの見え見えの世辞に気を良くしたのか、涼は破顔した。 だが、その表情はすぐに物憂げなものに変わる。 「ワシが求めているのはな――ワシ自身の死じゃ」 涼はそこで言葉を切ると、一拍置いてから改めてアサシンへ質問を投げかけた。 「ワシは、幾つに見える?」 アサシンは肩をすくめると、 「そうだね。十代後半……少なくとも、成人はしていない。そういう風に、君は見える。見える範囲ではね」 「その口振りでは凡その事は分かっておるようじゃの。主従の契りを結んだからか、それがおぬしの能力なのか…… 何はともあれ、そこまで分かってくれているなら話は早い」 首藤涼の身体は、ハイランダー症候群という病に侵されている。 その症状は、不老と長命。年端もいかぬ少女に見える涼は、その実のところ、外見の幾倍もの年月を生きている。 永い年月は、涼に多くの別れをもたらした。誰も彼もが涼を置いて、先にいってしまった。 「もう、十分に生きた。嬉しきことはそうも増えず、悲しきことを忘れるのは難しい。 そろそろワシも、人並みの死というやつが恋しくなってきての」 ふうん……と、アサシンは納得したように頷く。 「しかし――聖杯というのは、思っていたよりも融通の効かんやつのようじゃの。 一見都合の良い組み合わせのようじゃが、決定的なところでズレておる。 のう……『人生で一番美しい瞬間に殺してくれる』という『死神』よ」 死を望む主と、死をもたらす従者。 だが――二者が噛み合うことは、ないのだ。 主が望むのは、自然の摂理のままに老い、朽ちていく死。 従者がもたらすのは、美しい瞬間を、美しいまま切り取る死。 「とはいえこの歪さも趣きというものか。こちらこそ、よろしく頼むアサシンよ」 いや――確か、このサーヴァントの名は。首藤涼に与えられていた仮初めの記憶の中で、隣席に座っていた少女の名は。 「宮下藤花、でよかったか?」 「いいや、それはぼくを指す名前としては相応しくない。ぼくは自動的に浮かび上がってきた存在であって、宮下藤花ではないからね。 ぼくのことは――」 ◇ その死神の名前はね―― ◇ 「ブギーポップ(不気味な泡)と呼んでくれ」 ◇ ――宮下藤花が意識を取り戻したとき、彼女は自分がどうしてこんなシチュエーションに陥っているのか全く理解が及ばなかった。 ここはどうやら屋上らしい。愛用しているスポルディングのバッグを何故か持って、屋上に立っている。 ここまではまだ理解の範疇だ。だが、目の前には―― 「首藤さん?」 つい先日やってきたばかりの、転校生がいた。 藤花が目をぱちくりさせて驚いているのがそんなに面白いのか、腹を抱えて笑っている。 「も、もう! そんなに笑わなくたって――」 (……あ、あれ。そういえば……首藤さんがこんなに笑ってるの……初めて見る気がする) 首藤涼には、どこか近寄りがたい雰囲気を感じていた。 だけど、こうやって笑っている彼女は、とても親しみやすい存在のように感じられる。 「あの……首藤さん、どうして私たち、こんなところにいるんですか?」 まだ笑い続ける涼は、目尻に浮かんできた涙を拭いながら藤花の質問に答える。 「ああ、ワシが呼んだからじゃの。ちょいと、頼みがあってな」 「えっ、私にですか?」 自慢ではないが、宮下藤花には自分はあまり出来のいい人間ではないという自負があった。 勉強も運動も人並み程度で、取り立てて特筆すべき特技や技能があるわけでもない。 そんな自分が、見るからに完全無欠の美少女然としている首藤涼に何かを頼まれるだなんてことが、あるのだろうか。 「うむ。用件の半分はもう終わったようなものだがのう」 「え……すいません。なんだか私、ぼーっとしてたみたいで頼みごとっていうのが何だったのか……」 「もう伝わるべきところに伝わったようだから気にせぬともよい。 だが、そうじゃのう。せっかくだから宮下にも一つ、頼みをしておこうか」 いつの間にこんな時間になっていたのだろうか。 太陽は随分と低い位置に動いてしまっていて、その光は茜色に変わっていた。 夕日に照らされながら学校の屋上に佇む首藤涼という絵面は、まるで一枚の絵画のように美しくて―― 「――ワシと、友達になってほしい」 差し出された右手を握り返す以外の選択肢は、そのときの宮下藤花には浮かんでこなかった。 【クラス】 アサシン 【真名】 ブギーポップ(宮下藤花)@ブギーポップシリーズ 【パラメーター】 筋力C 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具B 【属性】 混沌・善 【保有スキル】 気配遮断:A アサシンではなく宮下藤花として行動することで、サーヴァントとしての気配を完全に隠蔽することが出来る。 しかし宮下藤花はNPCと同等の能力しか持たないため、戦闘に有用なスキルとはならない。 対魔力:C 精神汚染系の魔術に対する強い耐性を持つ。反面、物理的耐性はダメージを僅かに軽減するに留まる。 世界の敵の敵:B 世界の持つ可能性を閉ざす危険を持つ存在、世界の敵であるかどうかを判別する。 能力の強大さと意志の方向性の二つが世界の敵であるかどうかの判定基準であり、後述する宝具の使用条件に関わってくる。 【宝具】 『自動的に浮かび上がる不気味な泡(ニュルンベルクのマイスタージンガー)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1 世界の危機に関わる異変を察知したとき、ニュルンベルクのマイスタージンガーを口笛で吹きながら不気味な泡は浮かび上がる。 前述のスキル判定によって世界の敵と見做された存在を相手にするとき、アサシンの全パラメーターは一段階上昇する。 世界の敵を葬ってきた死神としての伝承が宝具となったものである。 【weapon】 『鋼線』 鋼鉄製のワイヤーである。特別な謂れはないが、死神の振るう鎌のごとく多くの世界の敵を屠ってきた。 『スポルディングのバッグ』 スポルディング社製のスポーツバッグ。黒いマントや筒状の帽子といったブギーポップの衣装は、普段この中に入っている。 【人物背景】 宮下藤花はごくごく一般的な女子高生である。素直で明るく、友達にも恵まれ、上級生の彼氏もいる。 だが、世界の危機に関わる異変が起きたとき、宮下藤花の中からブギーポップ――つまり彼女の別人格が浮かび上がる。 ブギーポップとしての彼女は強力な戦闘能力を有し、人間の限界を大きく超えた身体能力を有する存在や戦闘用に改造された合成人間だったとしても圧倒することが可能。 また、女子高生の間でだけ噂されている都市伝説『その人が一番美しいときに、それ以上醜くなる前に殺す死神』の正体でもある。 宮下藤花は自分がブギーポップになっている間の記憶を持っておらず、欠落した部分の記憶は藤花の中では整合性の取れた記憶として改変されている。 そのため、藤花自身は自分がブギーポップであるということを知らない。 【サーヴァントとしての願い】 自動的な存在であるため聖杯に対して能動的な望みを持たない。 強いていえば聖杯という強大な力を得ることによって世界の敵となる可能性を持つ存在を抹消することが願いといえるだろう。 【基本戦術、方針、運用法】 戦闘においては正面からの武力行使よりも相手の心理の弱点をつくことが多い。 世界の敵に対して容赦はしないが、能力、あるいは意志の変化によって世界の敵足り得なくなった場合、命までは取らないこともある。 【マスター】 首藤涼@悪魔のリドル(アニメ) 【参加方法】 詳細は不明。強く願ったわけではなく、半ば巻き込まれる形での参加。 【マスターとしての願い】 普通に年を取って死ぬこと。 【weapon】 特になし。原作において爆弾付き首輪を武器として使ったことがあったが、涼自身に製作技術があるかは不明。 【能力・技能】 不老・長命(ハイランダー症候群に起因するもの) 暗殺者であるが、詳しい手口や能力は(少なくともアニメ放送では)不明。 【人物背景】 白髪が特徴的な少女。達観した性格や特徴的な口調(一人称がワシ、語尾にじゃをつけるなど)が目立ち、精神年齢は相当高い様子。 彼女はハイランダー症候群という不老・長命の病にかかっており、実際はかなりの高齢(少なくとも100歳以上)。 原作では暗殺の報酬として「普通に年を取って死ぬこと」を希望しており、自らの不老・長命を好ましく思っていないようだ。 しかし確実に暗殺を成功させることが出来る場面で敢えてゲームを仕掛けたりと、自らの願いに強い執着はないようである。 (希望を叶える方法が「全世界の高名な医師に研究を進めてもらい治療法を見つける」という不確実な方法だったために本気にならなかったという説もあるが、あくまで考察の一つ。) 過去に一つ年下の大切な男性がいたが、いつまでも年を取らない涼と段々と老いていく男性は最終的に離れてしまうことになる。 別れから数十年経った今でもその男性の誕生日を重要なパスワードとして設定したり、未練は完全に断ち切れていないようだ。 【方針】 強い願いではないため、積極的に優勝を狙うかは不明。